銀行が趣味のブログ

とあることから、銀行がとても好きになっちゃいました。銀行に関する知識・愛を語っていければなと。※当方、銀行員ではありません。勤務経験もありません。

ご記帳は計画的に

最近は通帳レス口座も増えましたね。つい最近も「Eco通帳に切り替えて総額1億円プレゼントキャンペーン」と題して、三菱UFJ銀行が大々的にキャンペーンを打ち出し、メディアでも話題となりました。

www.bk.mufg.jp

都市銀行は各行とも通帳レス口座を推し進め、経費の削減に躍起です。(※都銀の中でみずほ銀行だけが「通帳あり」⇔「通帳なし」の切り替えができません。通帳ありで開設したらずっと通帳あり。通帳なしで開設したらずっと通帳なし。)そうは言ってもまだまだ通帳をお持ちの方も多いでしょうし、お年を召された方がインターネットバンキングで入出金明細照会というのも、なかなか難しいものがあると思います。ですので今回は銀行にとっては邪魔者でも、意外と顧客側にとっては重宝する通帳、そしてその記帳についてお話ししようと思います。

まず通帳レスを銀行側が推す理由としては主に、

  • 紙媒体での管理が煩雑
  • 印紙税の負担

があげられます。そもそも紙って重いんですよ。仕事柄、毎日大量の紙を扱うことが多いのですが、薄い紙だって500枚の塊をコピー機にセットするのが重いと感じたことのある方は多いはずです。口座開設・繰越・再発行などで捌ける冊数分を支店に保管しておかなければなりません。「今日は空の通帳ないから、また明日お越しください。」じゃダメなわけです。ただでさえ、銀行には紙ベースのものが膨大にあります。通帳を用いて皆さんが窓口で入出金する際の各伝票、あの伝票だって長期間保管義務があります。ただでさえ紙が多いんだから、せめて通帳だけでも…と言ったところではないでしょうか。

また印紙税の負担も大きいでしょう。1口座当たり毎年¥200の印紙税が発生しています。これを削減できれば、そうとうな経費節減に繋がります。銀行側が複数口座を嫌うのは、こういった理由もあるのかもしれません(もちろん他にも理由はあります)。銀行が通帳レスを推し進めるの、何か分かる気がしませんか?みなさんに¥1,000あげたくてキャンペーンやってるんじゃないんですよ。

でもやっぱり私は記帳する瞬間がけっこう好きなんです。インターネットバンキングで入出金明細を確認した後でさえも、やっぱ画面ではなくて紙で見たいと思ってしまうのは自分だけではないはずです。そこで皆さん、こんなものを見た経験はありませんか?

【未記帳分合算】 【合計記帳】

そうです。あまりに記帳しなさ過ぎて、1行にまとめられちゃうアレです。これやられるとけっこう凹むんですよね、いや記帳しなさすぎの自分も悪いんですが(ちなみに前者はみずほ銀行の表記・後者が三菱UFJ銀行の表記です)。三菱UFJ銀行の場合、具体的に合算される取引行数の基準が明言されていませんが、確か10行かそこらだったと記憶しています(少なすぎ!)。そこで、まぁ裏技でもないのですが、窓口に合算記帳の禁止をお願いすれば、実は合算記帳は簡単に防げます。(全ての銀行を調べたわけではないので、もしかしたら本当にできない銀行があるかもしれません。悪しからず。)しかし銀行側も黙っちゃいません。合算記帳しないということは、通帳における使用ページ数ひいては使用冊数が増えるわけですからね。以下の反応が考えられます。(1は三菱UFJ銀行地方銀行で、2はみずほ銀行で経験)

  1. 「それはできません」(可能だということを行員さんが知らない。)
  2. 「どういったご理由でしょうか」(?)

1番ですが、実は本当に知らない行員さんもいます。そこで「そうですか。できると聞いたのですが、他の行員さんにもご確認いただけませんか?」と丁重にお願いしてみましょう。いったんテラーさんが席を立って上席確認したのちに、「かしこまりました。お手続きいたします。」となるはずです。※テラーさんが知らなくても、怒らないでください。めったにない手続きはテラーさんでも把握しきれません。

2番。これはみずほ銀行でのことですが、行内的にこのオペレーションをするのには上席確認が必要です。窓口のテラーさんだけの判断ではオペレーションをかけられないんです。現金の移動が伴わないのに上席確認かと思いますがね。それで渋ったのだと個人的には思っています。「最寄りのATMがイオン銀行ATMで、通帳を使わずに取引することが多く、未記帳も増えがちなのでお願いします。」と自分は言いました。※みずほ銀行では未記帳が999件を超えると、記帳するまで取引が一切できなくなります。他行からの振り込み入金も一旦保留となります。999件に近づくと支店から電話があり記帳をお願いされますので、それまでに記帳しましょう。新システム移行後も、これは変わっていません。行員さん曰く、未記帳がこのくらい溜まるとシステムにものすごい負荷が掛かるそうです。

また番外編として、可能だと知っているけど「それはできません」と言うパターン。1番と見分けがつきませんので、1番の対応で大丈夫でしょう。(怒らないでね。)

都銀では、みずほ銀行三菱UFJ銀行で確認済みです。地銀でも数行は確認済みです。三井住友銀行りそな銀行は未確認です。確認されたらぜひ教えていただきたいです。

それでもやはり、記帳は定期的にしましょうね。数年に1回とかのペースだと、大量の記帳に時間がかかり、窓口1つ・繰越機1台まるまる長時間ふさいでしまうことになります。行員さんも困りますし、他のお客さんにも影響が出ますし、何より自分も待つのがダルくなります。「こんなことなら合算記帳の方がよかったんじゃないか?」と思うのがオチです。なのでこの手続きをしていても、していなくても結局は、「ご記帳は計画的に」ということなのです。

ご記帳は計画的に